MS-DOSでは扱うドライブ番号をA: B: C: D: ....のようにアルファベットで管理します、これは前にも書きましたね。ここでちょっとコマンドラインの意味を説明しておきます。

 もし今画面に

A:\>

というコマンドラインが表示されていたとします。これは、今現在操作対照となっているドライブが「A:」ドライブであり、捜査対象となっているディレクトリが「\(ルートディレクトリ)」であるという意味です。
 現在操作対象になっているドライブを「カレントドライブ」、操作対照になっているディレクトリを「カレントディレクトリ」といいます。
 カレントドライブを変更したいときは、「A:」、「B:」などとドライブ番号に「:」をつけて入力しリターンキーを押します。
 ためしに、

B: リターンキー

とか、

C: リターンキー

などと入力してみてください。表示されているコマンドラインが変化し、カレントドライブが変化している事が分かります。
 もしここで、「無効なドライブの指定です.」と表示されたら、それは、ドライブが存在しないということです。

 カレントディレクトリを変更するには、「CD」コマンドを使います。使い方は、「CD」の後にスペースを空けて移動したいディレクトリの名前を入力します。
もし、WORKという名前のディレクトリに移動したければ、

CD WORK リターンキー

と入力します。
 元のディレクトリに戻りたいときは、

CD .. リターンキー

とします。
 この「..」というのは、一つ上のディレクトリを表す記号です。
 ルートディレクトリに一気に移動したいときは、

CD \ リターンキー

とします。
 この「\」というのは、ルートディレクトリを表す記号です。

[余談その1]
 コマンドラインの最後に表示されている「>」って、何が何より大きいから「>」なんだろう・・・。実は、この”>”は、元々の意味の「より大きい」とは全く違う意味です。それではどういう意味かというと、この”>”の形は、→の形に似ていませんか?つまり、「このマークの後にコマンドを入力してください」という意味なんです。

ファイル操作を行うコマンド

COPY:ファイルをコピーします。使い方は、

COPY コピーしたいファイル名 コピー先パス名 リターンキー

です。目的のファイルを別のドライブやディレクトリにコピーするときに使います。
 たとえば、カレントディレクトリにあるTEST.TXTというファイルをBドライブのルートディレクトリにコピーしたいときは、

COPY TEST.TXT B:\ リターンキー

と入力します。
もし、TEST.TXTがカレントディレクトリではなく、カレントドライブのルートディレクトリの下のWORKというディレクトリにある場合、

COPY \WORK\TEST.TXT B:\ リターンキー

と入力します。
COPYコマンドにはこれ以外に便利な使い方があります。
ファイル名を変えてコピーすることができます。
たとえば TEST.TXTというファイルを CドライブのカレントディレクトリにEXAM.TXTというファイル名に変えてコピーしたいときは、

COPY TEST.TXT B:EXAM.TXT リターンキー

とします。
ファイルを連結することもできます。
 たとえば、1.TXTと2.TXTを連結して、TEST.TXTというファイルにまとめたい時は、

COPY 1.TXT+2.TXT TEST.TXT リターンキー

と入力します。


REN(RENAME):ファイル名を変更します。使い方は、

REN 古いファイル名 新しいファイル名 リターンキー

とします。


TYPE:テキストファイルの内容を表示します。
使い方は、

TYPE 表示したいファイル名 リターンキー

とします。


DEL(ERASE):指定したファイルを削除します。一度削除すると、基本的には復活できませんので注意して使ってください。使い方は、

DEL 削除ファイル名 リターンキー

とします。

 例:DEL TEST.TXT リターンキー


DIR:ファイルやディレクトリの情報を表示します。
使い方は、

DIR パス名(ファイル名) リターンキー

とします。
 パス名を省略するとカレントディレクトリの情報を表示します。


MD(MKDIR):ディレクトリを作ります。
使い方は、

MD 作成ディレクトリ名 リターンキー

とします。
 ディレクトリ名にはスペースや記号などは入れないように、できるだけ短い文字で入力してください。
ディレクトリの作成は、次のようにドライブやパス名を指定して実行できます。

MD C:\WORK リターンキー

 Cドライブのルートディレクトリの下に、WORKというディレクトリを作成します。

MD \TOMG リターンキー

 カレントドライブのルートディレクトリの下に、TOMGというディレクトリを作成します。

MD C:\WORK\HAMAL リターンキー

 CドライブのWORKディレクトリの下にHAMALというディレクトリを作成します。


CD(CHDIR):カレントディレクトリを変更します。
これは前に説明しましたので、詳しくは省略します。


RD(RMDIR):空のディレクトリを削除します。
使い方は、削除したいディレクトリ以外のディレクトリに移動してから、

RD 削除したいディレクトリ名 リターンキー

とします。
このコマンドでは、削除したいディレクトリの下にファイルが存在していたり、その中にまたまたディレクトリがあったりすると削除できませんので、下から順番委削除してください。

システム関係のコマンド

TIME:現在の時刻を表示します。
このコマンドを実行すると、時間を変更するための入力画面が出てきますので、変更の必要があるときは、時・分・秒の順に「:(コロン)」で区切って入力してリターンキーを押します。変更の必要がないときは、何も入力せずにリターンキーを押してください。

時間指定の例:午後1時15分30秒を指定したいときは、

13:15:30 リターンキー

とします。


DATE:現在の日付を表示します。
このコマンドを実行すると、日付を変更するための入力画面が出てきますので、変更の必要があるときは、日付を入力してリターンキーを押します。必要なければ何も入力せずにリターンキーを押してください。
 ここでの日付の指定は、年・月・日を「-(マイナス)」で区切って入力します。

日付の指定例:2001年3月21日を指定するには、

2001-03-21 リターンキー

とします。


PATH:入力されたコマンドをMS-DOSが探すディレクトリを指定します。
 キーボードからコマンドを打ち込んでリターンキーを押すと、MS-DOSはそのコマンドを最初に内部コマンドだと判断して検索しますが、内部コマンドに該当するコマンドが存在しなかった場合、カレントディレクトリを検索し、それでも見つからないと今度は、このコマンドで指定されたディレクトリにコマンドを探しに行きます。そこでも見つからないと「コマンドまたはファイル名が違います.」というお馴染みのエラーメッセージを出します。
 このコマンドの使い方は、

PATH 指定ディレクトリ名1;指定ディレクトリ名2;指定ディレクトリ名3;.... リターンキー

とします。もし「PATH」だけを入力してリターンキーを押すと、現在の指定がどうなっているかを表示します。

指定例:A:\ABCとA:\DEFとA:\GHIを指定したいときは、

PATH A:\ABC;A:\DEF;A:\GHI リターンキー

のように入力します。
このコマンドは、通常MS-DOSの設定ファイルの一つである「AUTOEXEC.BAT」というファイルに記述して使います。


CLS:画面をすっきりと消去します。


PROMPT:コマンドラインをカスタマイズするコマンドです。
これはあまり使わないので詳しい説明は省略しますが、どうしても気になる方は、

PROMPT /? リターンキー

と入力して、内容説明を参照してください。
これも通常は「AUTOEXEC.BAT」に記述して使用します。


SET:これはちょっと難しいんですが、一応説明します。
 環境変数と呼ばれるMS-DOSが持っている引き出しのようなものに文字列や数値を設定します。
 中でも「TEMP」や「TMP」という環境変数は、作業ファイルを作成するディレクトリですので、さまざまなプログラムが覗きます。
使い方は、

SET 変数名=値 リターンキー

とします。「SET」だけを入力してリターンキーを押すと、現在設定されている環境変数の名前と値を表示します。
 設定を取り消したいときは、

SET 取り消したい変数名= リターンキー

とします。

 設定例:NAMEという名前の変数に、TOMGという値を設定したいときは、

SET NAME=TOMG リターンキー

と入力します。
 NAMEという変数を取り消したいときには、

SET NAME= リターンキー

と入力します。

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