Windowsでは画面に表示されている絵のようなものをマウスでクリックするだけで、必要とする作業を行うことができますが、MS-DOSでは、前にも説明したように、コマンドラインから「コマンド」と呼ばれる命令を打ち込んでリターンキーを押さなければなりません。
つまり、ユーザーは、このコマンドを覚えなければなりません。
MS-DOSのコマンドには、大きく分けて内部コマンドと外部コマンドの二種類があります。MS-DOSを使いこなす上で、このことを意識する機械は少ないと思いますが、外部コマンドはそのコマンドに相当する実行ファイル(拡張子がなんとか.EXE/COM)が存在している必要がありますが、内部コマンドは、DOS内部にその実行部分を持っているのでファイルの存在は不要です。具体的には、COMMAND.COMというファイルが、内部コマンドの実行部を持っています。
ちょっとわかりにくいかもしれませんが、たとえば、MS-DOSでは、フロッピーディスクのコピーを行うときには、「DISKCOPY」というコマンドを使います。ちょっと探してみてください。すると、「DISKCOPY.EXE」というファイルがあるはずです。ですから、「DISKCOPY」は外部コマンドということになります。
それに対して、前で例に挙げた「DIR」は内部コマンドです。普通、意図的に作らない限り、DIR.EXEやDIR.COMなんてファイルはありません。
このように実行ファイルの存在が必要なコマンドを外部コマンド、実行ファイルがなくても動作するコマンドを内部コマンドといいます。